あの、万年筆メーカー大手のセーラー万年筆は、電子看板を音声ペンでなぞると中国語や韓国語・英語などの外国語ガイダンスが流れるというサービスのさらなる展開を図っています。
このシステム、すでに日光東照宮や平泉の中尊寺では導入されているといいますから、外国人観光客誘致の
太い矢として展開が進むといいですね。
このニュースに接して思い出すふたつの光景があります。
ひとつは、9月の終わりに旅した京都東山の青蓮院門跡の境内のことです。
ひと組の若いヨーロッパ人のカップルが、何やら外国語の旅ガイドに挑戦しているようなので声をかけたところ、スペインからの観光客でした。
英語なら多少の心得があるものの、スペイン語となってはさっぱりです。
隠れた名所の青蓮院門跡の真ん前まで来たものの、諦めたらしく帰りしなの彼女は「サンキュー」と、こちらを向いて一声放つと自転車で過ぎていきました。
わざわざ、地球を半周して京都にきたのにと残念な思いがしたものです。
もうひとつは、京都駅北口のバスターミナル手前にある市内地図です。
この地図には、日本人観光客だけでなく外国からの人々も情報を求めて集まります。
しかし、日本人の私が見ても単なるちょっと大きめの地図というだけですから、書いてあることも知れていて右も左も知らない外国人観光客の用をなすとは考えられません。
音声ペンの一日のレンタル料金が500円というのはどうかととも思いますが、この電子看板があると海外から日本にくる観光客にはさぞ便利でしょうね。
限られた経験から思うことですが、日本に韓国・中国というアジアの端にあるこれら三国は、世界でただひとつの漢字やハングルという2バイト文字圏です。
言語以外にも固有の習慣のためにそれでなくてもハンディが少なくない日本に、わざわざ訪ねてくれる外国人観光客にはもう少し気を遣ってあげたらと思います。
たとえば、この音声ペンですが、京都市内100箇所の観光地や寺社に市が配置したとしても、一日5万円年にしても2000万円以下で済みます。
これを高いと思うか安いと思うかですが、日本の歴史のより正確な理解に役立つなら、単に観光に留まることなく日本にとっての良き理解者を育てることにもつながります。
案外、貴重でありがたい「もてなし」になるかも知れませんし、なによりも日本を存分に楽しんで帰ってほしいものです。
SAILOR(セーラー)万年筆 音声ペン AP-1
2013-11-04 11:04
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